20世紀のタイポグラフィに多大な影響を与えたデザイナー、ヤン・チヒョルト(Jan Tschichold)の生涯と作品の全貌をまとめたモノグラフ。本書は、1977年にドレスデンの出版社「Verlag der Kunst」より初版が刊行され、その後1988年に再版されたもの。1920年代に提唱した『ニュー・タイポグラフィ』から、Penguin Booksで結実した古典主義への回帰まで、その劇的なキャリアの全貌を豊富な図版と共に解き明かします。後半には、チヒョルト自身が後年に執筆した「Buchherstellung als Kunst(芸術としての書籍制作)」や「書籍製作者の組版ルール(Satzregeln eines Buchherstellers)」といった、彼の思想の集大成とも言える重要なエッセイ群を再録。テキストはドイツ語。